ボーダーラインとV模擬・W模擬の基準点が違う理由(真相?)

さて、何回にも分けて都立入試の基準点について掲載してきましたが、

V模擬・W模擬の合格基準点の違い

V模擬・W模擬の合格基準点の違い(その2)

 

V模擬・W模擬の合格基準点を両方超えても不合格になることはあるのか?

平均点は偏差値50

昨日ある検証をしていて気がついたことがあります。

いや、資料を丁寧に確認すればだれにでもわかることだし、正直言えばわかっていたことです。

しかし、視点を変えれば新しい事実が見えてきたので、お伝えしようと思います。

 

先日の記事でアップしたこのグラフ

私が結論とした、「V模擬・W模擬では基準点を算出するアルゴリズムが異なる」が正しいとしても、不思議に感じました。

上位校の基準点に大きな差が出るのは仕方ないとしても、中堅校については同じような数値が出るのが自然だと思っていたからです。

ご存知のように、偏差値は平均を50とします。

どんな難易度でも平均は偏差値50なので、そのあたりの中堅校についてはほぼ同じような基準点になるものと思っていたのですが、実際にはそうではなかった。

試しに、V模擬・W模擬の全基準点の平均を出してみると、ほとんど同じという結果です。

もやもや・・・納得できない気持ち。。。

「ボーダーラインよりも基準点は高めに設定する」としてもどの程度の余裕を見て設定しているのか???

そんなことを考えながら、偏差値50のある高校の基準点を眺めていた時、今さらながら気がつきました。

同じ偏差値でも、V模擬とW模擬の基準点が異なるのです。

V模擬もW模擬も、[内申-偏差値]の形で表示されているのですが、同じ内申で同じ偏差値なのに基準点が違う。

それは、アルゴリズムが違うのだから当然としても、偏差値50の学校は理屈の上では同じになるのではないか?

そう思いながら、総合点から内申点を引いて、1.4で割って、学力検査点を計算してみると、

わかりました!

V模擬の偏差値50は、学力検査点を330点と設定しています。

つまり、都立入試の平均点を330点と想定しているということです。

そして、W模擬の偏差値50は、おそらく学力検査点を310点に設定しています。

平均点の想定が異なるから、基準点が異なる。

何という当たり前の、しかし見事に筋の通った理由なんだ。

そういうことだったのか~。。。

 

早速、V模擬の基準点から20点を引いて、W模擬の基準点と比較してみました。

結果

男子で、W模擬の方が基準点が高いのは78%、V模擬の方が基準点が高いのは14%(同じが8%)
女子で、W模擬の方が基準点が高いのは84%、V模擬の方が基準点が高いのは12%(同じが4%)

グラフがこちら

明らかな傾向が、ついにわかりました。

基準点はW模擬の方が高く出るようなアルゴリズムで算出している。

間違いありません!

東東京も西東京も、23区も都下も関係なく、W模擬が高い基準点が出るのです。

あ~納得。

そして、スッキリ!

V模擬の平均点330という設定は明らかに高すぎる。

直近7年で最高の平均点は、平成30年の323点ですので、それよりも7点高い設定をしているということは、想定以上に平均点が上がっても機能するボーダーラインだということです。

進学研究会は、想定平均点を高く設定することで、「基準点を超えたのに不合格になった」ということが起こらないようにしているのでしょう。

考えてみれば当たり前のことで、ボーダーラインが押し上げられる最大の要因は「難易度の低い出題による平均点の上昇」ですからね。

今回の平均点は私の個人的な予想では、308点。

巷の予想でも、昨年と大きな変動はないのではないかという予想ですので、上がったとしても310点くらいまででしょう。

ということは、V模擬の想定よりも20点平均点が低いということになるので、ボーダーラインを引き上げる特別な要因のない学校であれば、V模擬の基準点マイナス20点くらいをボーダーラインと考えておけばいいのではないでしょうか。

 

対するW模擬は、310点という現実的な平均点の想定です。
これは、過去3~5年くらいの合計の平均点が308~309点ですから、それよりも若干高い。

過去10年間の平均よりも10点弱高いくらいの平均点です。

平成30年がそうであったように、310点の平均は年によっては超えてしまう可能性は十分にあります。

そこで、新教育研究会は基準点が高めに出るような安全なアルゴリズムを採用しているのではないでしょうか。

 

ただし、上位校のW模擬の基準点は個人的な感覚としては高すぎるように感じます。

現実的は合格間違いないという絶対確実のラインではないでしょうか。

800点を超えるような上位校に関しては、V模擬の基準点とボーダーラインの差は20点はないように感じます。これは肌感覚であって、理論ではありませんので、参考までにとどめてください。

それでも、ボーダーラインはそれよりも下だと思います。

 

いずれにしても、

★V模擬・W模擬で低い方の基準点をクリアしていれば合格する可能性は高い。

★両方をクリアすればほぼ合格する。

※新校舎や新制服などの特別な要素が重なると、想定以上にボーダーラインが上がってしまうこともある。

 

これが結論で間違いないという確信を得ました。

 

しかし、ここで1つの問題が

 

新たな問題点

V模擬のように、平均点を高く設定することによって、仮に難易度の低い出題で平均点が上がっても「基準点を超えたのに不合格」という事態を回避することができます。

W模擬のように、基準点が高く出るアルゴリズムを採用することでも同じ効果があります。

これによって業者にとって最も大事な「信用」を失うリスクを軽減しているともいえます。

しかし・・・それは受験生にとってはいいことなのでしょうか?

次回に続きます。

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