ボーダーラインとV模擬・W模擬の基準点の違い <問題点>

V模擬・W模擬の基準点の違いについての続きです。

V模擬・W模擬の合格基準点の違い

V模擬・W模擬の合格基準点の違い(その2)

V模擬・W模擬の合格基準点を両方超えても不合格になることはあるのか?

ボーダーラインとV模擬・W模擬の基準点が違う理由(真相?)

ここまでの内容のまとめ

 

◆W模擬は、基準点が高く出るようなアルゴリズムで算出している。

◆V模擬は、想定平均点を高く設定している。

これによって、難易度の低い出題によって平均点が上昇しても「基準点を超えたのに不合格」という事態を回避しているのではないかというのが私の結論です。

 

そして

◆V模擬・W模擬で、一方の基準点をクリアしていれば合格する可能性は高い。

◆両方をクリアすればほぼ合格する。

※新校舎や新制服などの特別な要素が重なると、想定以上にボーダーラインが上がってしまうこともある。

 

受検生が注意する点

V模擬の進学研究会も、W模擬の新教育研究会も、受験業者にとって正確な情報を提供するという役割を精一杯果たしつつ、「基準点を超えたのに不合格」という事態を回避すべく工夫を重ねていることと思います。

進路指導の現場ではこの2社の情報が頼りですので、その努力には敬意を表したいと思います。

 

しかし

 

あえて1点、特に来年度以降の受験生に対して注意を促したいことがあります。

もう一度おさらいしますが、V模擬は平均点の想定を高めにしています。W模擬は基準点が高く出やすいです。(特に上位校ではその傾向が顕著です)

 

これによって、基準点をクリアすれば合格という明確な目標となるのは受験生にとって朗報です。

では、受検生が注意する点というのは?

 

模試を受けた後に個票が送られてきますが、そこには「当日の学力検査得点」が記載されています。

その学力検査点を1.4倍して調査書点(内申点)を加えた1000点満点の得点で合否の可能性を判定しています。

 

何が問題なのかといえば、個票に記載されている「学力検査点」は、偏差値を基にして算出しているのですが、その点数はV模擬ならば平均点を330点と想定した点数が記載されているのです。

 

つまり、偏差値50の人は330点の得点を取ることを前提としています。

ところが、実際の平均点で330点というのは明らかに高すぎます。

例年、300~310点というゾーンが最も多く、320点を超えることは滅多にありません。

 

何が問題なのかといえば、V模擬の判定で自分は330点を取れると思っていたのに、当日は310点だったというのが実力通りの結果だということです。

 

これが何を意味するのかといえば、「自分はこのくらいの点数を取れる」と思って入試当日を迎えて、実際に実力通りの偏差値だったとしても、それは自分が想定していた点数には届いていない人の方が多いということです。

 

V模擬で判定していた人の場合、実際には想定より20点くらい低い点数で実力通りということになります。

さらに、500点満点を700点に換算しますので1.4倍されて、総合点としては28点低い点数となります。

 

28点といえば、合否がひっくり返るには十分な点差ですし、志望校のランクが1つ変わるくらいの点数です。

 

都立入試を受けて、「あれ?思ったよりも点数が取れない。。。」と絶望に打ちひしがれて泣きながら帰宅したという人もいます。

 

ここまでの私の過程が事実であるならば、それは当然なのです。

そして前述している通り、それでもボーダーラインは基準点よりも低いと思うので、「ダメだった。。。」と思って合格発表に向かい、うれし涙を流す人も多くいるはずです。

 

W模擬にしても、平均点の想定は310点なので、偏差値50程度の人は予想得点と実際の学力検査点に大きな開きはないと思います。

ところが、偏差値55あたりでV模擬と同じくらいの予想得点になり、そこからは徐々に同じ偏差値でもW模擬の予想得点の方が高くなります。

 

偏差値60になると約15点、
偏差値65で、約30点くらいW模擬の方が予想得点が高く出ています。

 

学校ごとの偏差値は、V模擬もW模擬も大きな差はないので、上位校になればなるほど同じ偏差値でもW模擬の方が予想得点が高く出ることになります。

基準点が800点を超えるような上位校を志望している人は要注意です。

 

逆に、偏差値40以下の学校については、V模擬よりもW模擬の方が偏差値は高いのに、予想得点は同じか若干低く出る傾向があります。

※ただし、想定平均点の20点差を補正すると、W模擬の方が若干高めになります。

 

これらの仮説が正しいとしたら、私たち指導者は進路指導の際に何に気をつければいいのかが明らかになってきます。

 

その話は次回に続きます。

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