都立入試・平均点の推移

 

2月21日に令和2年度の都立入試・一次試験が行われました。
このサイトもここから本格的に稼働させていこうと思います。

令和3年度入試を目指す方々のお力になれればと思いますので、よろしくお願いいたします。

さて、その前に欠かせないのがこれまでの都立入試の分析です。
まずは、平均点推移から確認しましょう。

  国語 数学 英語 社会 理科 合計
H25 60.5 55.4 62.3 51.5 60.3 290
H26 61.6 57.6 53.7 57.4 57.3 287.6
H27 65.6 62.0 63.7 59.1 59.4 309.8
H28 73.9 60.9 57.4 59.3 50.6 302.1
H29 69.5 56.3 57.8 58.6 55.9 298.1
H30 65.9 66.5 68.0 61.5 61.5 323.4
H31 71.9 62.3 54.4 52.7 67.1 308.4

過去7年間の平均点は、302.7点です。

 

これを前年度と比較した得点差で見てみます。

青の背景は前年度よりプラス、紫は前年度よりマイナスです。

国語 数学 英語 社会 理科 合計
H26 1.1 2.2 -8.6 5.9 -3.0 -2.4
H27 4.0 4.4 10.0 1.7 2.1 22.2
H28 8.3 -1.1 -6.3 0.2 -8.8 -7.7
H29 -4.4 -4.6 0.4 -0.7 5.3 -4.0
H30 -3.6 10.2 10.2 2.9 5.6 25.3
H31 6.0 -4.2 -13.6 -8.8 5.6 -15.0

過去7年間で最も平均点が低かったのが、平成26年度の287.6点でした。

するとその翌年には、309.8点と22点以上も平均点が上がりました。

 

また、過去7年間で平均点が最も高かったのが、平成30年度の323.4点でした。

するとその翌年の平均点は15点下がりました。

 

そして問題を詳細に見ると、明らかに「今年は平均点を上げよう」「今年は平均点を下げよう」という意思がよくわかるような問題でした。

つまり、東京都教育委員会としては平均点は300点程度が望ましいと考えているのでしょう。

 

これを教科別にみてみると

国語

平均点が60点を割り込んだことが一度もなく、ここ数年60点後半から70点台の高い平均点を続けているにもかかわらず、難化していない。

国語は解釈によって異なる選択肢を選んでもいいということにならないように選択肢を作成しなければならないという難しさがあり、難化させようと思ったら内容よりも文章量を増やすという方法だと個人的には考えています。

結論としては、国語については最低でも60点以上の平均点を目安として難化させるつもりはないように思います。

 

数学

苦手としている人の人数では最も多いであろう数学ですが、過去7年間の平均点としては国語に次いで高い平均点です。

これは100点の中で難易度の高い問題と難易度の低い問題を意図的に別けて出題し、数学が苦手な生徒でも基本問題だけで50点は取れる問題構成となっているからです。

また、一方で数学が得意な生徒でも解きにくいような正答率5%以下の難問と言えるような問題も1~2問含まれています。

 

おそらく出題者の意図としては、難易度をそろえてしまうと、苦手な生徒と得意な生徒の得点差が極端に大きくなってしまうからではないかと想像しています。

事実、昔の都立数学は得意な生徒は100点を取り、苦手な生徒は20点くらいしか取れない。

数学で勝負が決まるといっていいような時代があり、その反省に立っているものと思われます。

 

英語

大学入試改革の目玉となっているのは英語で、都立入試もその影響を受けざるを得ないのではないかと想像しています。

おそらく現場の指導が昔と最も異なり、進化しているのア英語で、その意味では同じ難易度の問題であれば平均点は年々上がってもおかしくないのですが、意図的に平均点が上がりすぎないように抑え込まれているように感じます。

 

具体的には、文章量の増加。ある程度のスピードで読み切るだけの単語力がないと点数が取りにくくなっています。

難しい単語については注釈がつきますが、注釈を読みながら理解するのと元々知っているのとでは大きな違いで、今後も英語の問題がどのように変化していくのかは注目したいです。

 

社会

平成31年度の難化は大きな話題となりました。

過去の出題傾向とは異なる問題が多くなり、特に都立社会の特徴であった「細かい知識を必要としない問題」が減り、逆に知識がなければ解けない問題が増えました。

さらに完答問題が増えたことで平均点が一気に下がりました。

これまでは「社会は、授業内容をしっかり理解していれば直前に一気に仕上げても間に合う」と考えていたのですが、そうもいっていられない状況です。

特に私立難関校を第1志望にしている生徒にとっては社会・理科に勉強時間を割けない生徒も多く、中には私立受験が終わってからの10日間で一気に仕上げるというケースも多かったのですが、さすがにそれは難しくなってきたといえるでしょう。

これは東京都教育委員会の強い意志の表れなのでしょうか?

 

理科

平成29年から3年連続で平均点が上昇。

この3年間で16.5点も平均点が上がりました。

内容的にも基礎的な内容が多く、上位校の生徒にとっては高得点を取れて当たり前。

自校作成校でも理科と社会は共通問題で行われますので、日比谷高校の新入生から「クラスの約3分の2は理科が100点だった」と聞きました。

これでは上位校で理科が得意で得点源としたい生徒と、社会が得意な生徒とでは明らかに公平性を書くことになってしまいます。

間違いなく令和2年度の理科は難化すると誰もが予想していました。

そして、その予想はその通りになりました。

 

次回は、令和2年度の都立入試平均点を予想します。

 

関連記事

ページ上部へ戻る